MAEDA Kazuki 前田 和樹

1997年生まれ。石川県在住。 2016年より「エイブルベランダBeアートスタジオC」所属。 幼少期は動物の図鑑を眺めるのが好きで、学生時代からは絵画講座に参加する。その鋭い観察力は鉛筆などで下絵は描かず大胆にカラーペンで描き始める。部分から始まる描写は少しずつ広がり、やがて全体を形成していく。必要なものを自分の力で探し、生まれた絵は友愛と探求の結晶のようなものだと言える。

個展

2019年
前田和樹 個展(石川県/エイブルベランダBeギャラリー)

グループ展

2017年
エイブルベランダBe 講座合同作品展(石川県/金沢市民芸術村)
2018年
エイブルベランダBe アートスタジオC 作品展(石川県/シェア金沢)

賞歴

2018年
パラリンアートワールドカップ(東京都/パラリンアート賞を受賞)

その他

2018年よりエイブルベランダBeが製作するオリジナルTシャツの図案に毎年採用されている(石川県)

 幼少期は動物の図鑑を眺めるのが好きだったと聞いています。言葉少なく性格穏やかな彼が、どんな思いで図鑑を見ていたのか想像すると、なぜだか優しい気持ちになります。きっとこの世の中全ての生き物に対して、親しみや友情のようなものを感じていたと推測できるからです。動物を描く時の彼の優しい眼差しを知れば、きっと皆もそう思うことでしょう。  彼は、学生時代から絵画講座に参加し絵を描いてきました。幾つもの作品の中に福祉職員の似顔絵を描いたものがありました。それは他の絵と比べて特別に見えました。描写された細部にはその人だけが持つ特徴が現れ、その鋭い観察力は彼と職員との親しい関係性が由来しているように思えました。彼はその後に職員を含めた36名の知人の似顔絵を描き上げ、皆を驚かせました。  2016年4月、プロフェッショナルな創作活動、活躍の場としてアーティストの豊かな才能をサポートする「エイブルベランダBeアートスタジオC」が開設したことを機に、彼は再び筆を取りました。動物、魚、恐竜などの図鑑を見ながら今までと変わらぬ眼差しで絵を描いています。ゆっくりとではありますが、自身のペースを大切にしながら丁寧に、満足いくように取り組みます。鉛筆などで下絵は描かず大胆にカラーペンで描き始め、部分から始まった描写は少しずつ広がり、やがて全体を形成していきます。そのようなプロセスがゆえに後半では画用紙の中に全てが収まらなくなってしまうことが多々あります。例えば、昆虫のトンボを頭部から描き進めていくうちに、羽や尾を描くスペースが足りなくなってしまうようにです。そうした時は、なんとか窮屈にでも描き入れようとするためちょっとおかしなプロポーションになってしまいます。本人は「困った、どうしたものか…」という表情で、苦心しているように見えます。私たちサポートスタッフはこの時に彼がどんな解決方法を見せるのかを、大切に見守っています。創造の苦しみにも似た彼の試みはいつも彼自身を安心、満足させるものではないかも知れませんが、必要なものを自分の力で探し、得ようとする行為だからです。そうして生まれた彼の絵は、友愛と探求の結晶のようなものだと言えるでしょう。

©MAEDA Kazuki/AbleArtCompany
©MAEDA Kazuki/AbleArtCompany
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MAEDA Kazuki 前田 和樹

1997年生まれ。石川県在住。 2016年より「エイブルベランダBeアートスタジオC」所属。 幼少期は動物の図鑑を眺めるのが好きで、学生時代からは絵画講座に参加する。その鋭い観察力は鉛筆などで下絵は描かず大胆にカラーペンで描き始める。部分から始まる描写は少しずつ広がり、やがて全体を形成していく。必要なものを自分の力で探し、生まれた絵は友愛と探求の結晶のようなものだと言える。

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